まとめてカタログの広告システムについて:その1

まとめてカタログでは、研究用試薬・機器メーカーが広告を掲載し、製品を効果的にプロモーションできるように準備を進めています。今回はそのコンセプトについて紹介したいと思います。

バナー広告はなかなか効果が出しにくい

インターネットで一般的に使われているバナー広告ですが、なかなか目に入りにくいと言われています。(盲目効果 ~ 視線の動きとレイアウトバナーは目に入らないのか?~新旧の知見)。

広告部分に視線が行くことはゼロに近かったのである。何か知りたいことがあって探しているときには、早く目的を達成したいと思うのでバナーに気を取られることはない。そして、そこに書かれている内容に夢中になっているときには、文章から目を逸らすことはないのである。

確かに私自身がウェブサイトを眺めているときも、広告をクリックすることは滅多にありません。インターネットでフリーのサービスを提供して、広告収入によってその経費をまかなおうとしている我々にとっては、非常に頭の痛い問題です。

banner_blindness.jpg

効果を出すための工夫

上述したようにバナー広告は単純に貼れば良いというものではありません。どのサイズのどのようなデザインのものをどこに貼るか。これをしっかり考えないといけません。これについてはいろいろな研究もありますので、参考にしています(Banner Ads: The Best Performing Banner Ad Sizes, Formats, Locations, and Colors.)。

例えば広告サイズが重要だというデータがあります。ですからまとめてカタログのトップページ(下図)にはウィンドウの下半分を覆う巨大な広告を出すようにしました。

バナー広告の大きさとクリック率

banner_ad_size_effectiveness.png

まとめてカタログのトップページ

big_ad_location.jpg

またナビゲーション要素の近くに広告があるのも効果的と言われています。まとめてカタログの主要なナビゲーション要素はカテゴリーをブラウズする部分なので、この部分の右端にも広告を配置するようにしています(下図)。

広告の位置と広告効果の関係

NewImage.jpg

カテゴリーナビゲーション要素近くに配置した広告

column_ad.jpg

ユーザの邪魔をしない

効果の出る広告、目立つ広告が重要とはいえ、あくまでもまとめてカタログを利用するユーザの利便性が優先です。そこで我々は以下のことを守るように気をつけています。

広告は消せるようにしてあげる

上述のカテゴリーナビゲーション近くに配置した広告は常時表示されるようになっています。大きく場所を取らないものの、この広告が無ければこのナビゲーション要素はもっと広々と使え、より多くの情報を一度に見ることができます。つまり、少しユーザの邪魔をしているのです。

そこでこの広告の右上には×ボタンをおいています。ここをクリックすればこの広告は消えてなくなり、ナビゲーション要素が広々と使えます。ブラウザを再起動するまで、広告は消えたままです。

多少はユーザに不便をかけてしまっていますが、こうしていつでも広告を消す権限をユーザに与えることによって、ストレス無く使っていただけるのではないかと考えています。

重要な情報を邪魔しない

まとめてカタログのトップ画面に出てくる巨大なバナーは画面の非常に大きな部分を占めていますが、実は有用な情報は全く隠していません。トップ画面に来た時点では、ユーザは何を探しているかを明確にしていませんので、そもそも有用な情報を表示することが不可能です(すべての製品は価格の安い順に並べているため、今まではここは数百円の濾紙のリストになっていました)。

このようにバナー広告そのものは非常に大きくなったとしても、決してユーザが探している情報を覆い隠さないように工夫しています。また広告があることによって目的の情報が画面の下の方に落ちてしまったり、見づらくなってしまったりすることの無いようにしていくつもりです。

総括

バイオの買物.comのサービスは研究者に無償で提供しますので、運営費は広告によって稼ぐことになります。ただし業界を限定しているため、ユーザがすごく多くなることも無ければ、広告主がごった返すこともありません。そしてどうやれば効率のよい広告が出せるのだろうか、ずっと悩んできました。

また自分自身がメーカーに勤務して、逆に広告を依頼する立場だったときも、インターネットやメールを使った広告がいまいち効果が出なくて不満でした。広告主が納得して出せる広告とはどんなものだろうか、これもいろいろ考えてきました。

その中でいろいろと試行錯誤をしてきましたが、まとめてカタログではしばらく上述の方針で行くつもりです。

Leave a Reply