抗体検索の絞り込み条件は「選択式」が正しい

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この記事を含め、ライフサイエンス研究用製品メーカーのウェブサイトのあるべき姿について書いた記事を特集ページにまとめました。あわせてご覧ください。

「抗体検索とファセットナビゲーション(抗体検索の絞り込み)」の記事で、優れた絞り込み検索のユーザインタフェースについて議論しました。そして米国などの本社ウェブサイトではこの優れたシステムが導入されてきていることも紹介しました。

その一方で、日本の輸入商社やBiocompareなどのメーカー横断的比較サイトではファセットナビゲーションの導入が遅れていることも話しました。ただフナコシ、Biocompareなどは、ちょっと時代遅れですがしっかりしたものであるとも述べました。

今回はちょっと極端な例として、抗体の絞り込み検索の非常に良くない例を紹介します。コスモバイオのウェブサイトの例です。大手の輸入商社で豊富な抗体のラインアップをそろえているにもかかわらず、その中から製品を探すウェブサイトのできが残念な状態にあります。

コスモバイオのウェブサイトで”CD34″をウェスタンブロットするための抗体を探しましょう

具体例でお話しするのが一番わかりやすいので、CD34に反応する抗体で、ウェスタンブロットに使用できるものを探したいとします。

まずはコスモバイオのウェブサイトで詳細な試薬検索のページに”CD34″を入力します

Cosmo enter cd34

すると結果は非常にたくさんの抗体が出てきます。

Cosmo cd34 result

次にこの中からウェスタンブロットに使える抗体を探します。

「絞り込み検索項目」の所で「適用」を選択し、”western”と入力してみます。

Drill western

これで「検索」ボタンを押して検索を実行すると以下の画面になり、何も見つかりません。

Drill western result

今度は「絞り込み検索項目」の所で「適用」を選択し、”wb”と入力してみます。”wb”と入力しようと思ったのは、先ほどたくさんの抗体が出てきた「検索結果一覧」では抗体のアプリケーションを”WB/FC”とか書いてあったからです。

Drill wb

これはうまくいきました。しかし”western”はだめで”wb”がOKというのは、どこにも書いてないし、どうやってわかれって言うのでしょうか。

Drill wb result

まとめ

コスモバイオの抗体検索システムは、ユーザが「ウェスタンブロット=WB」「フローサイトメトリー=FC」「免疫沈降=IP」「免疫組織化学=IHC」を知っていて、それ以外の検索キーワードを入力しないことを前提に作られています。

これは全く間違った前提であり、「ウェスタンブロット」を”western”と書いたり”western blot”と書いたり”western blotting”と書いたり、あるいは”immunoblotting”と書く可能性があります。どれも正解なのに、その中の一つしか受け付けないというのは非常に不親切なユーザインタフェースです。

最低でもBiocompareのようにメニューで選択肢を提供しないといけないでしょう。

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One Response to “抗体検索の絞り込み条件は「選択式」が正しい”

  1. […] を打つような検索体験になります。その他、この検索システムはいろいろと問題があります。一例を「抗体検索の絞り込み条件は『選択式』が正しい」のブログに詳しく書いてあります。 […]

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