雑感:Facebookをバイオ関連メーカーが活用するために

NewImageFacebookが日本でもブレイクしそうな勢いで、私の周りでも中学校や高校の友人が徐々に参加してきて、懐かしいつながりを楽しんでいます。大学生でも大部分は携帯電話を持っていなかった世代としては、昔の友人とこうしてつながれるのはとてもありがたいことです。

Facebookは企業が使いやすいように工夫されていて、製品をPRするために参加している企業も増えてきています。バイオ関連メーカーのFacebook活用については以前にもこのブログで取り上げています。

でも自分でFacebookを使っている感覚からすると、どうしても釈然と来ないところがありました。何かというと、バイオ関連メーカーはB to B (Business to Business: 企業間取引)の部類に入るのですが、果たしてFacebookはB to Bに有効だろうかという疑問です。

この疑問について僕と同じことを考え、そしてB to BビジネスがFacebookを活用する方法と限界について解説しているブログ(The One Effective Use of Facebook for B2B Marketing)がありましたので、自分の考えと合わせて紹介します。

Facebook is for friends and family

これがまさに私のFacebookの使い方です。私は単純に仕事上のつながりはFacebookから排除し、中学校や高校、大学の友人、もしくは仕事上で親しくなった同僚に限定しています。「付き合い」レベルの人をFacebookの友人することはありませんし、リアルで面識のないひともFacebook友人にはしません。理由はいろいろありますが、例えばFacebookには子供の写真なども載せますので、気の許せる友人以外には公開したくないというのもあります。

それに対してTwitterは原則公開されていますので、もう誰でも来いという状態です。僕も現時点で491のアカウントをフォローしていて、569のアカウントにフォローされています。完全に公の自分の場所です。

もちろん人によってFacebookの活用の仕方は違います。不特定多数の人とのネット上のつながりを中心にFacebookを活用し、何百人もの友人を登録している人もいます。そういう人は「類は友を呼ぶ」感じで、Facebook友人同士が同じつき合い方をしています。逆に自分のFacebook友人にそのような人がいると、Facebookの「友人を探す」機能がおかしくなるので、面識のある友人でもその場合は外させてもらっています。でも私の周りで言えばこういう使い方は例外に見えます。Mixiの友人を見ても、そのように使っている人はほとんどいません。やはり”friends and family”の為に使っている人が多いようです。

The One Effective Use of Facebook for B2B Marketingではこのように解説しています;

If you buy a new Audi, you might use Facebook to show it off to your friends, but if you’re part if a buying team that just acquired a new enterprise software system—eh, not so much so.

そのとおりだと思います。

ライフスタイルブランドならばFacebook上で友人から友人に製品が紹介されていくことはかなりあるでしょう。FacebookでB to Cが成功しているのはこのためと考えられます。でも仕事上使っている製品の場合はそれはありません。思い返せばバイオの研究者同士だって互いに製品を紹介し合うことは珍しいです。研究の話をしても、細かい製品のことはあまり話しません。ズバリその実験について話しているケースだけは例外ですが、一般に製品のことを語り合うことは珍しいです。

FacebookをB to Bで使うには

The One Effective Use of Facebook for B2B Marketingでは、企業に人間性を持たせ、顧客に親しんでもらうことがFacebookのB to Bでの使い道だとしています。

  • オフォスのカジュアルな風景
  • 展示会の写真
  • 社員がチャリティー活動をしている写真
  • 経営陣の日常
  • 工場等の写真
  • 関連企業の人間と接している写真
  • 面白かったり笑えたりするビデオ

このようなことがどれだけ売上げに貢献するかは評価し難いとした上で、過剰な投資をするべきではないと結んでいます。

In short, Facebook provides a place to show the human side of your company, to cut loose just a bit and have some fun. While it may produce a lead now and then, it isn’t a very effective lead generation vehicle. Instead, by humanizing your company and giving a glimpse inside, it’s business value lies primarily in lead nurturing—helping move leads through the buying process. It’s more about making current sales cycles more productive than about generating new potential business.

バイオ関連メーカーはどうすれば良いだろうか

以前に私が書いたブログ(ライフサイエンス研究用試薬・機器メーカーのFacebook利用状況)でも紹介しましたが、まだFacebookの活用があまり進んでいないようです。

またここに書いてあることと、以前のブログに書いてあることは矛盾している点もあります。以前のブログでは実験の話をするのが良いと紹介しましたが、今回はより人間的な部分を紹介しなさいになっています。正直、このところについては私も何が良いのか分からないでいます。ただB to BのFacebook活用でハッキリ成功しているところが出てきていない以上、何が答えかなんて誰も分からないのが現状だろうとは思います。

それでも強く思うこと

それでも私はメーカーが気さくな付き合いを顧客としていくことを協力に応援したいと思います。私自身、10年ほど研究をしてから試薬メーカーに転身しましたが、びっくりすることばかりでした。

例えば

  1. 電話サポート:多くの研究者はサポートにあまり電話しないと思いますが、各担当者が非常に広い製品範囲を必至にカバーしている現状を見ると感服します。
  2. 工場:あのロシュでさえ、工場は普通の実験室みたいなところです。数百メーター行けば医薬品を製造している巨大な培養タンクがある横で、研究用試薬は人間が一つ一つ氷の上で分注して箱詰めします。小さいクロマト質でPCR酵素を精製したりしています。一部はオートメーション化されていますが、それはかなり例外です。
  3. 研究開発のプロセス:研究用製品の研究開発は外部技術の評価と導入から始まったり、社内で細かい条件検討を繰り返したりです。やっていることは大学等の研究者と同じですが、目的は大きく違います。特にアメリカだと特許紛争等の話題も常にあります。

こういったことがFacebookで紹介されて、多くの研究者がメーカーの内情に詳しくなれば必ずプラスだと思います。

よく考えてみると、メーカーでFacebookなどのウェブを担当しているのは営業やマーケティング担当者ですが、研究者は当然ながらそのメーカーの技術や製造に感心がある訳ですよね。自分と近い訳ですから。

そういったところから何か面白いことが始まることを期待しています。

私もバイオの買物.comで工夫していこうと思います。

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