The Scientistに”Top Ten Innovations 2010″が載っていました

The Scientistのウェブサイトに
“Top Ten Innovations 2010”
が掲載されていました。

2010年に発売されたライフサイエンス研究用製品の内、特に革新的だった製品を紹介してます。

僕の研究バックグラウンドでは正確に評価できない技術もありますが、自分が研究していた頃にあったら良かったなぁと思うのは以下のものです。

  • Third-Gen Sequencing : Next-Gen SequencingではなくてPacific Biosciencesのもののことです。
  • Sigma-AldrichのCompoZrを使ったカスタムKnockout cell linesと既成Knockout cell lines
  • MilliporeのScepter ハンドヘルド セルカウンター
  • Diffinity RapidTip ピペットチップでPCRクリーンアップ
  • Applied BiosystemsのAttune Acoustic Focusing Cytometer : 超音波を使って、液体中の細胞を一列に並べ、それをフローサイトメーターで解析する技術です。
  • Redd & Whyte社のPreddator : 20 nlの超微量の液体をきっちり排出できる分注ロボットです。

NewImage1.jpg一般の研究現場に最もインパクトを与える技術はSigma-AldrichのKnockout cell linesではないでしょうか(CompoZrのウェブサイト)。細胞を使って研究では、良い細胞株の有り無しが結果を大きく左右します。ゲノムを正確に直接いじった細胞株が簡単に手に入るというのは、研究の幅と結果の検証に大きな影響を与えるはずです。
既成のcell lineは$6,000で買えるそうです。

NewImage.jpg業界の力関係を大きく変えそうなのは(つまり「破壊的イノベーション」と言われるものは)Attune Acoustic Focusing Cytometerだと思います。今までのフローサイトメーターは非常にアナログで、使用前のセットアップが大変だった上、その善し悪しがすぐに結果に影響しました。そして故障も良くしました。フローサイトメーターはBecton DickinsonとBeckman Coulterの寡占状態が長く続きました、機器の扱いの難しさとサポート力の重要性が参入障壁になっていたのではないかと僕は想像しています。それに対してAttune技術があれば、装置も操作もずいぶんと簡単になりそうです。そのため、寡占の状況を大きく変えてしまう技術に思えます。

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